2006年 09月 18日
電子カルテシステム、というのは長年医療情報システムの根幹をなす事業として注目されてきました。これまでにもいろいろな企業がこの作成に取り組み続けていますが、かつてメジャーになったシステムを見たことがありません。
電子カルテシステムのコンセプトは、日本の医療システムにのっとった情報システム構築であると同時に、ハイテク製品のマーケティングという側面もあり、面白いトピックであることは間違いありません。 どういった情報をカルテに含めるのか、に関しては、もちろん医療とエンジニアの双方の知識が必要になりますが、どちらもオーバースペックのものを要求する余り、いつまでたっても開発段階のまま、という罠に陥ってしまいます。むしろ簡単なデータからなるデータベースを共通のプラットフォームで蓄積すれば好いわけで、はじめから統合ソリューションを作りこむのには無理があります。 これまで筆者が実際に使ったことのあるソフトの中には、そもそも登録病名が謎だらけであったソフトから、ユーザビリティのかけらもないソフトまで多岐です。テクノロジーで何を便利にしたいのか、まったく見えないものが多いのです。 OSが機能を付加しながら進化して行ったように、電子カルテシステムも、自己進化型である必要があります。医療そのものが進化していくものだからです。しかも皆保険の日本ですから、共通フォーマットのほうがよりマーケット受けは良いと考えられます。たとえば患者さんのIDから、検査データが一覧で表示される、といっただけの機能であっても、それが共通フォーマットであるために他院のものもみられる、しかも使い勝手がよい、となればそれでいいのではないか、と思われます。企業側からするとファイルフォーマットでデファクトが取れれば、いいでしょう。もちろん行政の関与もある程度は必要とはおもいますが。 したがってオープンソース、かつシンプルなインターフェース、という発想で書いてみるのもいいかと思います。 や
by blogbyoin
| 2006-09-18 05:40
| 情報システム
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