2006年 11月 25日
病院で検査を受けたのに、結果を知らせてもらえなかったという経験はありませんか?
以前紹介した「医療過誤に巻き込まれないための20のコツ」にも、知らせがないことはよい知らせだと思わず、必ず自分から聞くように、という項目がありましたが、結果を知らされないということは比較的よくあることのようです。 つまり、医師が検査結果を確認したり、その後のフォローアップをすることを忘れることがあるということです。 一部には怠慢さが原因のこともあるでしょうが、大部分は人間の能力の限界による現象です。検査の量は膨大であり、かつ結果が返ってくるのは別の患者を診ているときであり、さらに日々の業務は不規則で緊急の仕事も多く、さらに外注検査は結果がでるまでに時間がかかる、、これらのことが全ての検査を適切にフォローすることを難しくしています。 アメリカでの報告の例を挙げると、 -マンモグラフィー(乳癌の検査)で異常がみつかった女性の31%がその後の適切な治療を受けていない。 -ある病院では、異常TSH(甲状腺関係の検査)がみつかった患者の39%が、60日以内に再検査や次の段階の検査を受けていない。 -パップスメア(子宮癌の検査)で異常が見つかった女性の36%がその後の追跡から漏れている。 かつ、59%の医師が、検査結果のために毎日時間を割いていながらも、自分達の管理ぶりには満足していないという報告もあります。 そこで最近は、人間の限界を補うべく、IT技術で検査結果の解析、通知、フォローアップ計画などを助けてくれるシステムがいくつか開発されています。 その機能は次のとおり。 -結果の解析。(正常、異常などを見分ける。) -結果を医師に報告する。(異常値の場合は、端末にログインしたときに、目立つように知らせる。緊急を要する場合は自動的にポケベルを鳴らしたりすることも可能だが、実際には検査室から担当医師や看護師に直接電話があることが多い。) -結果を患者に報告する。(自動的に手紙を作成する。) -次回検査のプラニングをする。 -それを医師に勧告する。(半年後に検査が必要という時は、その時期が近づいた時に再度知らせる。) 適切なフォローアップができるだけでなく、検査結果を聞くだけのための再診などが減るのもよいと思います(もちろん、直接話したほうがよい場合もありますが)。 検査結果に関して、ほかにどんな機能があればよいと思いますか? た
by blogbyoin
| 2006-11-25 12:29
| 情報システム
|
ファン申請 |
||